Activity Report of WOCN
地域の方たちの健康と幸せのために私たちにできること
執筆
文章を書くのは苦手ながらも、褥瘡で苦しむ患者さんを見たくないという思いだけで、お声かけ頂いた時にはお断りしないようにしています。講演やセミナーでは来ていただいた方にしか思いは伝わりません。本来伝えたい方たちにまでは情報が届かない。それがジレンマでした。執筆活動を通して、より多くの方たちに褥瘡の予防治療の正しい知識が普及することを願っています。
「病棟で活かせる、おむつケアのポイント」はぴなぴメンバーの浦田克美さんと宗川愛さんと一緒に執筆しています。私の担当はおむつに関係するスキントラブルの対処法『「かぶれ」などの皮膚トラブル、こんなときどうする?』を担当しました。
東京大学の真田弘美教授にお声かけ頂き、執筆のお手伝いをさせていただきました。「新しいステージに入った究極の褥瘡ケア」という特集の中で「“在宅褥瘡”はさまざまな要因を複合的に解決するナースの手腕が問われる」というお題をいただき在宅褥瘡の中でのたいあつ分散寝具使用の重要性や同行訪問でのWOCNの活用方法について文才がないながらも先生方のご指導のもと完成することができました。
褥瘡ケアのカギを握る「浸出液の見かたとドレッシング材の選び方」こちらも東大の真田教弘美教授のお声かけでお手伝いさせていただきました。「滲出液バランスを保持したドレッシング材の使い方」としてEstimation法を利用した創傷被覆材の選択交換のコツについて書いています。圧やずれをなくしてもうまく治らない褥瘡は浸出液管理不良が大きくかかわっています。浸出液管理に苦慮したら、ぜひ参考にしてください。
サンシティ銀座EASTの南由起子先生にお声かけ頂き、初めて教科書の執筆をさせていただきました。未熟な私では力不足だと感じながらも、南先生と高岡駅南クリニック院長 塚田 邦夫 先生にご教授いただきながら「在宅での褥瘡ケア -予防・治療・介護」の部分を担当させていただきました。
在宅で発生する重度の褥瘡の方の多くは、もともと伝い歩きや手引き歩行をされていた方たちです。ちょっとして風邪や体調不良から自宅で和式布団のような固い寝具に寝かされたいて発生しています。その方たちは介護サービスを利用していない、介護保険の申請すらしていない、といった方たちも多く、通常の医療者への啓もう活動だけでは予防するには限界がある。と強く感じていました。そんな時に、飛鳥山訪問看護ステーションの平原優美さんからの紹介でケアマネさん向けの雑誌に執筆する機会をいただきました。神様っているんだなぁと感じました。
ここでは、在宅での体圧分散寝具の選択方法、そして何を塗るか何を貼るかより大切なケアについて。褥瘡の部位と形からケアを考えるということに触れています。
特別企画、褥瘡「予防の秘訣は初期介入にあり」というタイトルで、執筆させていただきました。月刊ケアマネジメントのお仕事は、今回で二回目。私のこのHPを見てくださった、編集部の清水さんからお声掛けいただき、在宅での褥瘡発生が少しでも減るようにという思いで、執筆しました。ケアマネさんや訪問看護師さんにもコピーしてお使いいただけるような初期介入用のポスターも作成しましたので、ぜひお読みいただければと思います。