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Toko ω Toko 第9回学習会

 2月9日(木)に飛鳥晴山苑のあすかホールにて学習会を行いました。今回の学習会は、シーティングです。シーティングの第一人者木之瀬隆先生をお招きして、シーティングの基礎知識についてお話しいただきました。
 不良座位を体験するために参加者54名のうち、約半数の方に、車いすに座って、フットレストに足を乗せた状態で学習会に参加していただきました。この体験から、合わない車いすに乗せられていることが、いかにつらいことなのか、逃げ出したいことのなのかを実感できました。
 10分ほど経過すると、フットレストで足が持ち上げられているため、座骨に圧が集中しお尻が痛くなってきます。そして、腰部の脊柱が後弯するため腰部や背部が痛くなってきます。体勢を整えようと思っても、足が床についていませんのでうまくできません。
 体験した方たちの意見の中には、「この状態で抑制をされたら、人間として認められていない感覚になる」という意見もありました。また、前屈してノートを取ろうとしても、書きにくいなど作業性が悪いという指摘もありました。車いすに座らされて、ご飯を食べることがいかに食べにくいかもわかるということでした。精神神経症状としては、血圧が上がった感じ、逃げ出したい気持ち、あきらめる気持ち、など交感神経が亢進しているような感覚があるという意見もありました。
 病院の廊下で、座らされている患者さんたちが、「早く部屋に戻して~!」といらだちを見せたり、表情暗くあきらめて寝入ってしまったりという気持ちが分かったような気がします。
 次回は、今回の内容を踏まえ、適切な座位姿勢をとれるように、シーティングについての学びを深める学習会を企画しています。ぜひ次回もご参加ください。
 
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