
Activity Report of WOCN
地域の方たちの健康と幸せのために私たちにできること
Toko ω Toko 第26回 学習会

TOKOωTOKO発足11年目となる第26回学習会は、人気企画「褥瘡をみればケアがわかる」を約5年ぶりにアップデートしてお届けします。
一言に「おしり」といっても、仙骨・尾骨・坐骨など、部位によって原因や対策は異なります。また、褥瘡や皮膚の色調変化の形から、その原因を推測することも可能です。
褥瘡は、重症化する前の段階での対応が極めて重要です。色素沈着や発赤といった初期変化の段階で、日常生活のどこに問題があるのかをアセスメントし、多職種で協働して予防ケアを実践することが求められます。
本学習会では、「褥瘡をみたらケアがわかる」という基礎を改めて学び、多施設・多職種による事例検討を通じて、褥瘡予防における多職種協働の実践力向上を目指します。
学習会には50人近くの方にご参加いただき、褥瘡の写真の情報だけで、その方の生活や性格まで推測し多職種で褥瘡ケアについて検討することができました。
TOKOωTOKO開催当初の事例検討では、「情報が少ないので検討が進まない」「褥瘡チーム医療の中で自分の役割がわからない」など、多職種でのグループワークが思うように進まない場面もありました。
しかし、10年間の継続した活動を通じて、参加者は写真のみから「この方はこんな生活をされているのではないか」「ご家族構成や介護力はどうだろう」と、多方面にわたる情報を想像できるようになりました。こうした想像力は、実際の臨床場面での観察力の広がりにもつながっています。
いまでは、それぞれの職種が自身の専門性を存分に発揮しながら、活発な意見交換と協働的なグループワークができるようになりました。発表を聞きながら、トコトコの活動を通じた成長と成果を実感し、大変うれしく感じています。
★問い合わせ先
訪問看護ステーションそれいゆ 山中まで
住所:東京都北区田端新町1-22-5 寿ビル1F
電話:03-5855-3744
FAX:03-5855-3745
メール:houkan-soleil@nurseplanet.jp HP:http://nurseplanet.jp/service/nursing_station.html
代 表:山中朋子(訪問看護ステーションそれいゆ)
金子美佐緒(ふれあい訪問看護ステーション)
井町恭子(Cheer Up at Nursing)
安楽順子(北区医師会訪問看護ステーション)
出水順子(あすか山訪問看護ステーション)
谷岡元美(在宅看護センター 番町)
土屋清美(つむぐ訪問看護ステーション、訪問看護認定看護師)
スーパーバイザー・講師:高橋麻由美(博栄会赤羽中央総合病院、 皮膚・排泄ケア認定看護師 )


